自然樹形

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自然樹形とは、自然によって形作られ育てられた樹。それらを鉢(盆)に移し仕立て盆栽にしたものと考えます。 
自然樹形当苑は、さつき盆栽も自然界にある樹木の姿を鉢(盆)の中で長年時間をかけて培養し、表現するものであると考えます。今までのさつき盆栽独特の樹形(松柏模様木に似せた形)ではなく、自然界にある樹を手本とし、そこに自分の感性を表現しながら作って行き、その出来上がった作品から自然の情景を感じ取れる様な盆栽を目指しております。
20年程前数人の仲間達と、自然樹形を中心とした樹作りを行っていました。 庭木や持ち崩した露地栽培木等放置されていた物などをはさみで作り込んでいき、関東の展示会や即売場に積極的に作り込んだ自然樹で参加しておりました。その頃から何時しか「広島樹形」と呼ばれるようになりました。
広島自然樹形の特徴として、はさみ作りにこだわった枝の仕上がり、躍動感あふれる幹模様などです。長い時間はさみで切り返しながら作って来た枝先は、古い幹と一体感があり大変美しいものです。
自然樹は、日本各地それぞれの土地でさまざまな育ち方をし、枝順の不揃いや根張りの良し悪しなど、実に複雑味わい深い姿をしています。本来はあまり良いとされていないものでも自然美としてとらえ、それらをさつき個々の樹が持つ個性として育て続けて行けます。
特に、見ていてホント飽きがきません。座敷などに飾る時自然樹は、主木に添え草・添え景・水石などを添え、あらゆる風景が味わえます。
自然の造形素材選びは、露地などで長年風雪に耐えて育った樹の中から、より自然の樹形に近いものを選び鉢に上げます。当苑では、畑などで施肥栽培され、幹を必要以上に早く太らした物(促成栽培物)などは、幹味に良さを感じないと考え、ほとんど使っておりません。
その他の素材として、苗木を鉢の中でじっくり時間をかけ、小品や文人素材等も作っております。特に、多くの苗木の中から、苑主の目にかなった物だけを選んで使います。なお当苑では、盆栽こそ幹味が大事と考え、鉢の持ち込みを大切に考えております。
品種として特に、星の輝・紅雲などが良く、特に小品に付いては、枝先のほぐれ、花形、葉形と金采をおいて他に良い物は見当たりません。
従来、枝のゆすりを作るのには、長く伸びた枝に針金を巻いて作りますが、当苑では、ほとんど針金は使わず花前3月〜4月ごろハサミで丁寧に切り返しながら(枝を任意の場所で胴切りし、そこからあたらしい芽を出させます)、より自然の樹形に近づけていきます。(ハサミ作り)
花後の手入れで、より枝先の優しさを出すために、春先胴切りした個所から複数の芽が出てきたものを1〜2本の芽を残して剪定し、より枝先をほぐして行くには、出来るだけ強い芽を摘み取って全体を弱い芽で揃えます。さらに秋から冬にかけ、夏の間に伸びた不要な芽を取り除き枝を透かしていきます。
【時期】養生物の多くは、春3月〜4月頃銘木(大、中、小品)の多くは、夏(8月中旬〜9月中旬)ごろ、植替えの時期の目安は、3年〜4年位
【作業】古い土は、全部取り除き根洗いをし、新しい鹿沼土で植え込み、表面には根を保護するために水苔を張る。鉢の表面がよく乾き次第水をやる。
【注意事項】夏の植替え時には、枝先の刈り込み等は、絶対にしない事。
自然樹形の楽しさは、なんと言っても自然の妙味を楽しめる事です。自分の自然感を鉢の上で思うように表現出来、またその育て上げた樹から自然の情景を感じ取れる様なものとなった時の喜びは、本当に自然樹形をやってて良かったと思える瞬間です。決して今まで主流のさつき盆栽では味わえない魅力のひとつです。
ハサミ作りの楽しさは、枝先が風に揺れるような雑木らしい優しさを感じ、春は花、秋は紅葉など、四季折々に雑木独得の枝先の細やかさを楽しんで頂けます。針金では作ることの出来ない枝先の優しさを表現できます。
席飾り、画像をクリックして下さい。飾る楽しみ方として、床の間などに軸や添え物と合わせ席飾りとして、小品盆栽等は玄関や居間などに卓や地板などを利用して飾り、自分の個性を表現してみて下さい。その他、樹と鉢とでの鉢合わせもまた楽しさのひとつです。自然樹は見ていて本当に飽きが来ません。ぜひ自然の妙味を楽しんでください。
このようにして、あなたの感性で、最高のもてなしの場を完成させてください。遊びに来られるお客様も、きっと感動される事でしょう。

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